授業参観&教育講演会がありました
6月28日は、第2回授業参観&PTA成人教育部主催の教育講演会でした。
今年の教育講演会は、弘前大学保険学研究科 古川照美准教授をお招きし、「生活習慣づくりにおける親の関わり」と題し講演していただきました。
先生は、短大卒業後主婦をしていたが誘われてはじめは非常勤講師に。
働きながら、スカパーで録画した放送大学をアイロンかけながら見て勉強し学位をとったそうです。
よくない生活習慣のつみかさねで引き起こされる生活習慣病。
これについては大変なデータが講演冒頭で紹介されました。
青森は、年齢調整死亡率、悪性新生物、大腸がんの発生率が男女とも全国1位。心疾患発生率が男全国1位、脳血管疾患が男全国2位、女3位という結果。これには喫煙率男女とも全国1位という結果がかなり関与しているのではというお話でした。
また、親の生活習慣と子のそれが驚くほど一致しているという調査結果。
親の生活習慣が大きく子供の成長に影響しているということです。
そこで、親も成長するために、親性を高めましょうと先生は呼びかけます。
<親性の尺度>として以下が紹介されました。
①常識をわきまえた行動がとれる
②簡単にはあきらめない
③自分は必要とされる存在だと思う
④生きるはりあいがある
⑤臨機応変に対応したり工夫したりできる
⑥新しいことに挑戦してみたい
⑦いろんな人の生き方を受け入れられる
⑧何をやってもうまくやっていく自信がある
⑨長生きしたいと思う
⑩人の失敗が自分にふりかかっても許せる
⑪伝統や文化を大切に思う
⑫地域でのつきあいに関心がもてる
⑬ちょっとしたことでも物事に動じない
⑭社会・環境問題について関心がある
⑮自分本位の行動はしない方だ
みなさんはいくつ当てはまるでしょうか?
先生は、親性と高めることに結びつく大切なこととして、
「地域への愛着、地域への関心、地域活動への参画」を挙げています。
子どもは地域で見守る大切な宝物です。
地域への愛着、地域活動は子ども達を愛することにも大いにつながっています。
学校を中心にした地域コミュニティにおいては、地域活動のひとつに挙げられるのがPTA活動だと思います。
PTA活動をつうじて知り合った保護者同士がつながって、同じように悩んでいたり、がんばっていたことなどを知り、共感し、ほっとする。PTA活動の重要な役割はそこにあると思っています。
奉仕活動はお茶菓子みたいなもので、それをしながら話したり、つながることの方が大事。
先生の話を聞いて、改めてそんなことを感じました。
みなさん、健康に留意してがんばりましょう。